課題名 | 市場性に関わるイチゴの生食適性要素の解明(121) |
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課題番号 | 1995001591 |
研究機関名 |
野菜・茶業試験場(野菜茶試) |
研究分担 |
久留米・育種2研 |
研究期間 | 完H04~H06 |
年度 | 1995 |
摘要 | 施設栽培イチゴ果実の成熟過程及び完熟後の外観・食味及び生食適性要素の変動を検討し、日持性に関わる生食適性要素の評価法を明らかにする。完熟後の室温保存では、糖度・酸度・ビタミンCの変化は少なく、光沢低下と着色進行による「色つや」の劣化が日持性低下の主要因である。また果肉軟化進行には品種間差があり、これが果皮の緩みを通して光沢低下に影響すると考えられるが、成熟過程と異なり完熟後の果肉軟化にはペクチン可溶化の関与は小さい。収穫時の果肉硬度と保存による果肉軟化進行程度には関連がないことから、果肉硬度が現在の主力品種「とよのか」等よりやや高くかつ果肉軟化進行の遅い品種を育成することで、流通適性と優れた食味の両立が可能である。今後は完熟後の果肉軟化・着色進行機構及びその遺伝的制御について検討する必要がある。 |
カテゴリ | 育種 いちご 遺伝資源 加工適性 施設栽培 評価法 品種 良食味 |