課題名 |
陸起源・生物起源物質の鉛直輸送機構の解明に関する研究(54) |
課題番号 |
1995005430 |
研究機関名 |
西海区水産研究所(西海水研)
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研究分担 |
海洋環境・漁保研生環研
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研究期間 |
完H04~H06 |
年度 |
1995 |
摘要 |
5年3月~6年2月にかけて沖縄舟状海盆に時系式セディメントトラップを設置して沈降粒子を集め、有機・無機炭素、窒素、珪素等の分析を行った。その結果、有機炭素の鉛直輸送量は秋季から初春にかけて大きく夏季に少なく、明瞭な季節変動を示すとともに、水深の増加に伴い急激に増加していた。また、陸棚では、海底近くで粒子鉛直輸送量の急増がみられ、特に秋・冬季において陸棚端の海底近くの鉛直輸送量は他の季節と比べて一桁程度大きかった。以上のことから、沖縄舟状海盆における粒子鉛直輸送は、陸棚域の季節的イベントと密接な関連があり、主に冬季に陸棚の粒子が陸棚斜面に沿って沖縄舟状海盆に輸送されるものと考えられる。研究成果は科学技術振興調整費の成果報告書に記載されるとともに学会等に発表し、大学・国・県等の研究機関での利活用をはかる。陸棚端から陸棚斜面に沿っての深層輸送機構を面的に把握することが残された課題である。
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カテゴリ |
季節変動
輸送
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