課題名 |
イネ根のNa+/H+アンチポーター活性の特性解明(187) |
課題番号 |
1996000514 |
研究機関名 |
農業生物資源研究所(生物研)
|
研究分担 |
機能開発・化学耐性研
|
研究期間 |
完H06~H07 |
年度 |
1996 |
摘要 |
耐塩性の低いイネ根の液胞膜において、Na+/H+アンチポーターが存在することが示唆されたので、その活性についてH+の蛍光指示薬であるアクリジンオレンジの蛍光消光をモニターすることによって詳細に検討した。アンチポート活性の見かけ上のKm値は12mMであり、この値は耐塩性の高いオオムギのものと一致していた。また、Na+/H+アンチポーターの拮抗阻害剤である3種のアミロライド誘導体(methylisobutylamiloride(MIA)、ethylisopropylamiloride(EIPA)、hexamethyleneamiloride(HMA))の阻害効果を検討したところ、それぞれの誘導体はアンチポート活性を拮抗的に阻害し、その見かけ上のKi値は、MIAでは2.2μM、EIPAでは5.9μM、HMAでは2.9μMであることがわかった。これらの値やそれぞれの誘導体に対する感受性は、オオムギの場合とよく近似していた。
|
カテゴリ |
大麦
くり
|