課題名 |
農地移動要因の変化が経営規模拡大行動に与える影響の解明(257) |
課題番号 |
1996002187 |
研究機関名 |
北海道農業試験場(北農試)
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研究分担 |
農村計画・農業組織研
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研究期間 |
完H05~H07 |
年度 |
1996 |
摘要 |
水田地帯及び畑作地帯における農地移動実態を、北空知F市、南空知K村、十勝S町の実態調査をもとに解明した。近年の農地移動の特徴は、賃貸借進展による農地移動量の増大、高齢化によるリタイア農家の増加と農地供給要因のシフト、農地価格下落と依然として大きい地価格差、農地購入・借入階層の大規模化と要約できる。このような動向は農地流動システムに大きな影響を与え、■賃貸借の増加が売買を前提としたシステムの機能を妨げ、■農地需要者が大規模階層に限定され、農地移動の広域化による農地分散が問題となっている。このため、従来システムの再編が不可避である。システム再編課題は次の通り整理できる。第一は、小規模農家優先による農家数維持を理念としていた従来型システムの理念転換ないしは新たな形成である。第二に、今後とも売買中心でいくのか、賃貸借を流動システムに位置づけるかどうかである。第三に、農地集団化をどのような方式でビルトインするのか。第四に、農地需要者による選別強化に対応して土地改良投資及び負担方式をどうするかである。これらは制度的枠組みと関連するため、政策的検討が必要である。
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カテゴリ |
規模拡大
経営管理
水田
大規模化
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