課題名 |
カンキツグリーニング病の媒介昆虫ミカンキジラミDiaphorina citri Kuwayamaの九州本土における越冬の可能性の検討(230) |
課題番号 |
1996001420 |
研究機関名 |
果樹試験場(果樹試)
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研究分担 |
口之津・虫害研
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研究期間 |
延H06~H08 |
年度 |
1996 |
摘要 |
6年11月に石垣島と奄美大島のゲッキツからミカンキジラミの成虫を採集した。これらを鹿児島県枕崎市の気温変化を再現したインキュベータ内のゲッキツとレモンの苗木で飼育した。生存率と産仔数を7年4月下旬に調べたところ、ゲッキツでは両個体群とも90%以上が生存していた。レモンでの生存率はこれに比べて低いが、1/4以上の個体が生存していた。さらに、石垣島個体群ではレモンに100個以上の卵が、奄美大島個体群はゲッキツに100個以上の卵とふ化幼虫が約40個体認められた。これらは5月中にほとんどが成虫に発育した。以上から、ミカンキジラミの成虫は九州本土でも越冬し、その次世代も発育できる可能性が示唆される。越冬の可否に影響する耐寒性等について更に試験を行うため、研究期間を延長する。
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カテゴリ |
病害虫
害虫
耐寒性
防除
レモン
その他のかんきつ
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