課題名 |
マルチによる地温上昇抑制効果について(26) |
課題番号 |
1996003953 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター(国研センタ)
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研究分担 |
沖縄・作物栽培研
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研究期間 |
完H05~H07 |
年度 |
1996 |
摘要 |
マルチ栽培は秋期から冬期にかけて地温の上昇効果や、土壌表面からの蒸発・雑草防止に効果があるが、夏期には過度の地温の上昇を招き、逆に作物の生育を阻害する。そこで夏期に地温の上昇を抑制するようなマルチ資材を用いれば、亜熱帯地域の高温・強日射条件下での野菜の栽培が可能となる。また、マルチ栽培では栽培後のフィルムの片付けが煩わしいため、これら片付けの作業も含めて省力化の検討をした。用いたマルチ資材の内、HS及びTSは木質系で、HSは表裏面とも青色不織布状で通気・透水・透湿性があり、TSは表面淡褐色裏面黒色紙状で透水・透湿性があり作業時に注意しないと破れるが、腐敗するためほ場に打ち込める便利さがある。KNは石油系で表裏とも白色割布状で通気・透水・透湿性があり作業はし易いが、腐敗しないためほ場外に持ち出す不便さがある。地表下5cmの地温上昇抑制効果は午前9時頃では差は見られないが13時前後には裸地に比べHS及びTSは1.5℃またKNは4.0℃前後低下した。HS及びTSの低下が小さいのは資材表面の色の違いと考えられ、HSの表面青色を白色に処理したところ青色より大きい地温上昇抑制の効果がみられ約3.4℃低下しKNの数値に近づいた。キャベツの収量は、秋期の露地栽培を100とするとKNは120、HSは110となった。
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カテゴリ |
病害虫
亜熱帯
キャベツ
栽培技術
雑草
省力化
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