課題名 |
パイナップル畑における土層システムの違いが土砂流出に及ぼす影響の解明(170) |
課題番号 |
1996004106 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター(国研センタ)
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研究分担 |
沖縄・地力維持研
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研究期間 |
完H03~H07 |
年度 |
1996 |
摘要 |
パインアップルは初期生長が遅いために、パインアップル畑は激しい侵食を受けやすく、赤土流出の原因となっている。そこで、光波式測量機械を用いて、パインアップル定植後1年間における土壌侵食の発生実態を調べた結果、とくに圃場内の作業道路に沿って斜面下方に向かって侵食が進んでいることを明らかにした。また、斜面長11m・傾斜角3度の斜面下端幅1mにウィーピング・ラブグラスを栽培した区におけるパイナップル定植後1年間の土壌流亡量(平米あたり0.07kg)は、対照区の土壌流亡量(平米あたり7.48kg)の約1/100以下であった。さらに、斜面長11m・傾斜角3度の斜面に5月上旬から8月中旬までピジョンピーを栽培したのち刈り倒し、9月中旬にパインアップルを不耕起定植した区における定植後8ヶ月間の土壌流亡量(平米あたり0.07kg)は、対照区の土壌流亡量(平米あたり1.01kg)の約1/14以下であった。以上の結果から、4月に耕起した斜面の下端にウィーピング・ラブグラスを、畑面にピジョンピーを栽培したのち、8月にピジョンピーを刈り倒してパインアップルを不耕起定植する方法を組み立てた。
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カテゴリ |
栽培技術
土壌管理技術
パイナップル
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