課題名 |
植物中の微量元素の存在状態と機能(69) |
課題番号 |
1996000655 |
研究機関名 |
農業環境技術研究所(農環研)
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研究分担 |
資材動態・微量要素研
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研究期間 |
継H05~H09 |
年度 |
1996 |
摘要 |
ダイコン根、リンゴ果実、キャベツ葉、コマツナ葉・根をin vivo 11B NMR(生体の11B核磁気共鳴)測定し、ホウ素は、植物体中で、ホウ酸とともにホウ酸イオンモノエステルおよびジエステルの形態で存在していることを証明した。さらに、ダイコン根とリンゴ果実から調製したジュースと残渣の11B NMRスペクトルから、これら形態のホウ素は水溶性であると結論した。また、テンサイ根の細胞壁をドリセラーゼで可溶化し、得られた高分子画分を各種カラムクロマトグラフィーで分離し、ホウ素-多糖複合体をほぼ単離した。複合体の11B NMRスペクトルから、複合体中でホウ素原子はホウ酸イオンジエステル構造のみをとっていることを示した。複合体の多糖部分は、糖組成と糖結合のGC-MS分析により、細胞壁マトリクス多糖であるペクチンの一部を構成するラムノガラクツロナン■であることを明らかにした。
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カテゴリ |
肥料
キャベツ
こまつな
だいこん
てんさい
りんご
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