課題名 |
ワクチンウイルスの大量培養法の検討(110) |
課題番号 |
1996003608 |
研究機関名 |
家畜衛生試験場(家畜衛試)
|
研究分担 |
企連製剤総合診断・衛生検査製剤工学研病原診断研
|
研究期間 |
完H05~H07 |
年度 |
1996 |
摘要 |
近年、養殖魚のウイルス病が増加しているため魚類に対する有効なワクチンの開発が求められている。しかしそのためにはウイルスを大量に生産しなければならない。そこで大量培養に適した魚類由来の浮遊培養細胞株の作出を試みた。その結果、コイ上皮性ポックス由来のEPC細胞からEPC/NIAH細胞を、ウナギ腎臓由来のEK-1細胞からEK-1/NIAH細胞作出した。EPC/NIAH株は高速回転浮遊培養すると0.5~1g/Lの細胞が6~8日で3.5~4g/Lに増殖し、EK-1/NIAH株を高速回転浮遊培養法すると0.5~1g/Lの細胞が4~6日で3.5~4g/Lに増殖した。これは親株と同程度だった。ウイルス感受性を検討するためEPC/NIAH株にIHNVを、EK-1/NIAH株には、IPNVとYAVを接種したところ親株の細胞と同程度だった。低温浮遊培養による細胞維持については、両細胞株とも浮遊細胞培養用フラスコに入れてBelly Dancerシェーカー上で穏やかに撹拌しながら13℃で維持培養を行うと、1カ月後の生存率はほぼ100%、毎回維持培養液を交換することで長期間低温で細胞維持が可能となり、増殖安定性やウイルス感受性も変わらなかった。
|
カテゴリ |
病害虫
防除
|