課題名 |
施設栽培野菜害虫に対する天敵類の高温条件下での寄生、捕食、増殖特性の解析 |
課題番号 |
1996001548 |
研究機関名 |
野菜・茶業試験場(野菜茶試)
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研究分担 |
環境・虫害2研
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研究期間 |
単H07~H07 |
年度 |
1996 |
摘要 |
我が国の施設栽培野菜における天敵利用を阻害する要因として、施設内の高温条件がある。そこで、在来天敵を含めた天敵類の高温耐性を知るための試験を行った。ワタアブラムシの天敵類である在来テントウムシ類2種、在来アブラバチ Lysiphlebus japonica、在来ショクガタマバエをを8月にキュウリを植えたガラス室(30~40℃)に放飼したところ、ヒメカメノコテントウ及びショクガタマバエで次世代が発生し、これら2種で高温耐性が認められた。テントウムシ類4種を30~35℃定温条件下でワタアブラムシを餌として飼育したところ、孵化率、蛹化率、羽化率はヒメカメノコテントウ>ダンダラテントウ>ナミテントウ>ナナホシテントウの順となった。テントウムシの飼育に当たって、アカムシ等の市販品のみを使用した人工飼料を作出し飼育した結果、ナミテントウ、ヒメカメノコテントウ、ダンダラテントウの飼育が可能であった。ケージ内で、ワタアブラムシに対する導入寄生蜂2種と在来アブラバチ1種の寄生能力を比較したところ、導入種のAphidius colemaniで最も密度低下した。今後、寄生蜂類の高温耐性の比較、新たな天敵の探索と能力評価を行っていく必要がある。
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カテゴリ |
病害虫
害虫
管理技術
きゅうり
高温耐性
施設栽培
天敵利用
病害虫防除
わた
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