課題名 | 育種研究のための海産生物のバイオアッセイ系の検討(61) |
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課題番号 | 1996005405 |
研究機関名 |
南西海区水産研究所(南西水研) |
研究分担 |
資源増殖・介増殖研 |
研究期間 | 完H01~H07 |
年度 | 1996 |
摘要 | 海産生物のバイオアッセイ系の一つとして利用するため、マガキの精子や幼生の保存方法を開発することを目的として凍結保存実験を行い、次の結果を得た。[精子]:凍害保護剤としてヂメチルスルフォキサイド(DMSO)、シュークロース、還元型グルタチオンを各々8%、50mM、6mM含み、精子を数10億個/200μl含んだ人工海水を牛精子用ストロー管に封入し、液体窒素保存容器中の液面から5■上方の蒸気中で5分間静置後液体窒素中に保存する方法により、4年後でも29~56%の精子が生残した。これらを用いた受精6時間後の運動幼生率や受精33時間後の正常D型幼生率も新鮮精子に匹敵する値を示した。[幼生]:凍害保護剤としてDMSO、トレハロースを各々1.0M、250mM含み、貝殻腺形成直前のトロコフォア幼生を数千~数万個/ml含んだ4分の1希釈海水をストロー管に封入し、-1℃/分の速度で冷却、-5℃で15分間植氷後、同速度で-35℃まで冷却し、同温度に5分間静置して液体窒素中に保存した。1日後に解凍して飼育した幼生の中にはその後殻やベラムを形成して消化管内に餌料を摂取するものが有り、低率ながら解凍後の発生の進行が確認された。 |
カテゴリ | 育種 遺伝資源 凍害 |