課題名 |
国際的入会漁場における底魚資源の国際管理方策の開発(47) |
課題番号 |
1996005466 |
研究機関名 |
西海区水産研究所(西海水研)
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研究分担 |
資源管理・生態研底魚資管研底魚資生研
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研究期間 |
完H03~H07 |
年度 |
1996 |
摘要 |
枯渇している東シナ海・黄海の底魚資源の回復及び、持続的生産確保のために必要な、主要漁業国日中韓による共同資源管理の実現をにらみ、関係国の漁業実態の把握、関係資源の動向の把握、及び共同研究の企画及び実施を行った。関係国の漁業量は中国だけが増加し続け、全体の7割に達し、韓国が3割弱、日本は5%にも満たない状態にあり、漁場は基本的にはそれぞれの国に近い水域を中心に展開されているものの、近年日本の漁場縮小及び中国の漁場拡大が明瞭となった。対象魚種は、中韓両国は両国沿岸で産卵・生育するタチウオ・グチ等及び沖合に分布するウマヅラハギの漁獲が多く、我が国は沖合域で生活史が完結するケンサキイカ等への比重が急速に増加していることが認められた。近年特に中国は、我が国への鮮魚輸出の増加、沖合域での主対象魚であったウマヅラハギの激減もあり、漁場のみならず魚種においても我が国との競合が激しくなってきていることが判明した。これらの成果は、会議及び報告書等の形で、業界及び行政部局等に受け渡された。今後は、3国で生物特性や資源評価に関する共同研究を行い、分布型や生活史を考慮した魚種グループに分けた上で、時期、海域及び漁法毎に資源に与える影響評価を行い、共同資源管理方策を策定する研究を展開していくことが必要と考えられる。
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カテゴリ |
馬
にら
輸出
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