課題名 |
ススキ草地の植生遷移(197) |
課題番号 |
1997002215 |
研究機関名 |
北海道農業試験場(北海道農試)
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研究分担 |
草地・草地研
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研究期間 |
完H04~H13 |
年度 |
1997 |
摘要 |
山火事跡地に成立するススキ草地を保育し、その後採草利用することを目的として、保育期間が植生及び地上部乾物重の推移に及ぼす影響を6年間にわたって追跡調査した。樹木を除くススキ草地の種組成は、ススキが優占し、それに次いでヤマハギ、スゲ類、ワラビ及びクマイザサの優占度が高く、保育開始後6年目まで安定的に推移した。しかし、保育後5年目からススキ草地内にシラカンバ及びヤマナラシの侵入が多く、6年目においてもそれら樹木の侵入は増加し、全樹種の立木密度は6,000本/ha以上であり、一般的な植栽林の立木密度を上回った。一方、ススキ草地の地上部重は保育期間とともに増加したが、保育後4年目にはそれに占めるススキの割合は低下し、クマイザサ及びその他の植物の割合が増加した。これらのことから、山火事跡地に成立するススキ草地は山火事後3~4年間保育して地上部乾物重の増加を図り、4~5年目以降に林地化を抑止するために採草利用する必要があると考えられた。
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カテゴリ |
寒地
管理技術
規模拡大
わらび
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