課題名 |
草地強害帰化雑草の生存戦略の解明と制御技術の開発(198) |
課題番号 |
1997002216 |
研究機関名 |
北海道農業試験場(北海道農試)
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研究分担 |
草地・草地研
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研究期間 |
完H05~H08 |
年度 |
1997 |
摘要 |
放牧草地内に侵入したアメリカオニアザミの耕種的防除法を確立するために、そのライフサイクルを精査した。アメリカオニアザミは短年生の1回開花型植物で、幼植物のロゼット個体は2~3年生存するが、開花個体は総て枯死した。また、種子からの発芽・定着率は植生内では低かったが、裸地及び糞塊上では高かった。これらのことから、アメリカオニアザミを放牧条件下で防除するためには、裸地を低減して種子からの発芽・定着を抑止するとともに、8月に抽苔茎を地際または低刈りすると良い。一方、採草地に侵入したシバムギの耕種的防除法を確立するために、採草地内に移植したシバムギ個体の増殖に及ぼす草種、刈り取り頻度及び施肥量の影響について検討した。シバムギは刈り取り回数が少なく施肥量が多いと増殖しやすい傾向があったが、それ以上に草種の影響が大きかった。すなわち、シバムギはチモシー採草地内では経年的に増加したのに対して、オーチャードグラス採草地内では減少した。このことから、シバムギの侵入によって荒廃した採草地は、オーチャードグラス採草地に更新することによって耕種的に防除することが可能と考えられた。
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カテゴリ |
病害虫
寒地
管理技術
規模拡大
雑草
施肥
防除
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