課題名 |
貯蔵環境がリンゴ果実の代謝変動に及ぼす影響の解明(254) |
課題番号 |
1997001381 |
研究機関名 |
果樹試験場(果樹試)
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研究分担 |
リンゴ・栽培生理研
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研究期間 |
完H05~H08 |
年度 |
1997 |
摘要 |
リンゴ果実の貯蔵性は、収穫した果実が生成するエチレンによって著しく影響を受ける。そこで、果実からのエチレン生成を抑制するAVG(アミノエトキシビニルグリシン4mM)をリンゴ早生品種「さんさ」に、予想収穫日から逆算し6週間前(8月4日)及び2週間前(9月6日)に散布し、AVG処理の果実貯蔵性に対する影響を検討した。9月19日にすべての果実を採取し、収穫時と室温保存(25℃、1週間)後に果心内エチレン及び果実品質について調査した。AVG処理をした区では対照区と比較してエチレン濃度は低く、果肉硬度、酸含量は高かった。1週間の保存後ではAVG処理区でエチレン濃度が引き続いて低く、酸含量及び果肉硬度の低下の割合は対照区と比較して小さかった。これらのことから、成熟期のリンゴ樹にAVGを処理することにより、収穫後の一定の期間AVGによるエチレン生成抑制が持続することが明らかとなった。
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カテゴリ |
鮮度保持技術
品質保持
品種
りんご
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