カンキツグリーニング病の媒介昆虫ミカンキジラミDiaphorina citri Kuwayamaの九州本土における越冬の可能性の検討(218)

課題名 カンキツグリーニング病の媒介昆虫ミカンキジラミDiaphorina citri Kuwayamaの九州本土における越冬の可能性の検討(218)
課題番号 1997001432
研究機関名 果樹試験場(果樹試)
研究分担 カンキツ・虫害研
研究期間 完H06~H08
年度 1997
摘要 近年沖縄県で発生が確認されたカンキツのグリーニング病はミカンキジラミによって媒介される。このキジラミのわが国での分布の北限は奄美大島とされているが、九州本土における越冬の可能性については明らかではない。そこで、本種の成虫を鹿児島県枕崎、阿久根における冬期の温度変化を再現したインキュベータ内と長崎県口之津町の野外条件(管瓶内)で飼育し、生存消長を調べた。成虫は枕崎の気温条件下ではほとんどが越冬し、産卵した。また、キジラミ成虫の耐寒性を調べたところ、0℃と-1.7℃における生存率は24時間後でも高い値を示した。-5℃では5時間処理で32%が生存していた。したがって、本種は九州本土でも越冬する可能性があると推定される。これらの成果は、普及誌に投稿した。今後は、現地の風雨にさらされた条件下での越冬・定着の可能性について検討する必要がある。
カテゴリ 病害虫 害虫 耐寒性 防除 予察技術 その他のかんきつ

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