課題名 |
カンキツ類を加害するコナカイガラムシ類に関する研究(221) |
課題番号 |
1997001434 |
研究機関名 |
果樹試験場(果樹試)
|
研究分担 |
カンキツ・虫害研
|
研究期間 |
完H02~H08 |
年度 |
1997 |
摘要 |
カンキツ加害性コナカイガラムシ類の発生生態を解明するため、齢期の判定法、発生消長の予測法、施設と露地での発生量の差等について検討した。ミカンヒメコナカイガラムシとミカンコナカイガラムシの齢期は触角の形態から区別でき、前者は体長とワックス被覆物の形態からも判別できた。室内飼育によりミカンヒメコナカイガラムシの発育零点と有効積算温度を明らかにした。このパラメータと気温から発生消長を予測したところ、観測値と一致した。これにより、気温から本種の発生消長を予測し、防除時期を決定できると考えられた。ガラス室と露地における生存率を比較したところ、前者で高かった。これは、露地では降雨による脱落があるためと推定された。天敵の影響は明らかにできなかった。また、雌成虫は雄成虫を誘引するフェロモンを分泌することを明らかにした。今後は密度制御要因の明確化、施設内におけるコナカイガラムシ類の天敵による防除の可能性や、性フェロモンによる発生予察法について検討する必要があるが、これらについては9年度から新規課題として実施する。
|
カテゴリ |
病害虫
害虫
性フェロモン
フェロモン
防除
予察技術
その他のかんきつ
|