課題名 |
キウイフルーツの病害抵抗性素材の作出-糸状菌病抵抗性素材の作出(111) |
課題番号 |
1997001485 |
研究機関名 |
果樹試験場(果樹試)
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研究分担 |
(農環研カキブドウ・育種研寄生菌研)栽培生理研(上席)
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研究期間 |
完H06~H08 |
年度 |
1997 |
摘要 |
糸状菌に対する植物の自己防御機構の一つとして働くキチナーゼ(RCC2、RCG3)及びβ-1,3-エンドグルカナーゼ(EG)の遺伝子をキウイフルーツに導入し、これら酵素の活性を人為的に高めることにより抵抗性個体を作出する。アグロバクテリウム法によりこれら遺伝子を導入した結果、形質転換体が得られ、導入遺伝子のキウイフルーツでの発現が確認された。また、酵素活性を測定したところ、EG導入個体のグルカナーゼ活性は最大で非形質転換体の5倍、RCC2、RCG3導入個体のキチナーゼ活性は約2倍に上昇していた。灰色かび病菌を接種したところ、RCC2、RCG3導入個体では抵抗性は認められなかったが、EG導入個体のうち酵素活性の高い個体では抵抗性が認められた。より強い耐病性個体を作出するため、既に高発現プロモーターを利用したり、キチナーゼとグルカナーゼの両方の遺伝子を導入した個体を得ているので、今後、これらの病害抵抗性を調査する。得られた成果は成果情報として公表した。
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カテゴリ |
育種
キウイフルーツ
抵抗性
病害抵抗性
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