課題名 | キウイフルーツの病害抵抗性素材の作出-細菌病抵抗性素材の作出(53) |
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課題番号 | 1997000646 |
研究機関名 |
農業環境技術研究所(農環研) |
研究分担 |
(果樹試環境生物・安芸津)寄生菌研(明治大学) |
研究期間 | 完H06~H08 |
年度 | 1997 |
摘要 | 生物検定法および抽出された活性物質の性質を解析することによって,キウイフルーツかいよう病菌がファゼオロトキシンを産生していることが確認できた。また,本菌のシトルリン合成は本毒素による阻害を受けず,生育阻害も認められないことから,本菌が毒素耐性のターゲット酵素(OCTase)を有していることが明らかとなった。以上のことから,OCTaseの遺伝子であるargKは,本病に対する抵抗性をキウイフルーツヘ付与するための遺伝子源として利用できることが確認できた。そこで,pB1121の35Sプロモーターの下流にargKを連結したものを用いてキウイフルーツの形質転換を行ったところ,カナマイシン耐性を示すものを20個体得ることができた。PCRによって導入遺伝子の検出ができた16個体に対してサザン分析を行ったところ,11個体で正常なサイズのDNA断片が確認できた。また,ノーザン分析によって7個体からmRNAへの転写が確認できた。以上のことから,キウイフルーツに毒素耐性遺伝子を導入し,発現させることができた。 |
カテゴリ | キウイフルーツ 生物検定法 抵抗性 病害抵抗性 |