課題名 | 昆虫における外来性化学物質代謝系の制御機構(60) |
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課題番号 | 1997000654 |
研究機関名 |
農業環境技術研究所(農環研) |
研究分担 |
資材動態・殺虫動態研 |
研究期間 | 完H06~H09 |
年度 | 1997 |
摘要 | 水稲の重要害虫の一つであるニカメイガの有機リン剤抵抗性機構について検討した。薬物結合活性を示すアリエステラーゼを硫安分画,クロマトフォーカシング等により精製し,アリエステラーゼ(AHE)活性を有する単一バンドを得た。この蛋白の分子量はゲルろ過法により測定した結果77、600であった。5ngのフェニトロオクソンは50μg蛋自量を含む酵素液中のAliE活性をほぼloo%阻害した。これは8年度までに得られたAliEのフェニトロオクソンとの最大結合量とほぼ一致した。以上の結果,有機リン剤抵抗性ニカメイガではAIiEが薬物結合蛋白として有機リン殺虫剤と特異的に結合するため,結果として有機リン殺虫剤の攻撃から身を守っていることが明らかとなった。 |
カテゴリ | 病害虫 害虫 水稲 抵抗性 ニカメイガ 農薬 |