課題名 |
天敵寄生蜂の増殖技術の開発(93) |
課題番号 |
1997000680 |
研究機関名 |
農業環境技術研究所(農環研)
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研究分担 |
環境生物・天敵生物研
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研究期間 |
完H06~H08 |
年度 |
1997 |
摘要 |
侵入害虫マメハモグリバエの土着寄生蜂による防除技術の開発を推進するため、マメハモグリバエ及び土着寄生蜂の室内増殖技術を開発した。ポット植えのツルナシインゲンを用いて、マメハモグリバエの増殖試験を行い、発育、生存に及ぼすインゲンの品種、播種後の日数及び飼育密度(成虫接種密度)の影響を調べた。インゲンの品種及び播種後の日数は余り影響しなかったが、ポット当たり80対の成虫接種密度では生産された蛹が有意に軽くなり、20~40対の接種密度が好適と判断された。マメハモグリバエ成虫の羽化、産卵曲線データから、寄生蜂飼育のため当初接種するハモグリバエ成虫としては羽化後2日目の個体が適当であると推測された。2種のヒメコバチ科の土着寄生蜂Diglyphus isaea及びHemiptarsenus varicornisは、生産される次世代成虫の雌比及び産卵効率から、マメハモグリバエ幼虫の大部分が3齢となる成虫接種後5日目に接種するのが最適であった。さらに寄生蜂の日当たり産卵数から寄生蜂の適正接種密度を推定し、植物の栽培、ハモグリバエの接種、寄生蜂の接種、次世代寄生蜂成虫の羽化に至る飼育スケジュールを作成した。
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カテゴリ |
病害虫
害虫
つるな
播種
品種
防除
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