課題名 |
家畜のゴナドトロピン糖鎖の役割の解明(33) |
課題番号 |
1997000873 |
研究機関名 |
畜産試験場(畜試)
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研究分担 |
繁殖・内分泌研
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研究期間 |
完H03~H08 |
年度 |
1997 |
摘要 |
性腺刺激ホルモンからシアル酸を除去するとリセプターとの親和性が増し、培養標的細胞に対する刺激が増強することが知られている。妊馬血清性性腺刺激ホルモン(PMSG)は畜産領域で広く用いられているが、その糖鎖の性質についての情報はほとんど無い。シアル酸除去PMSG(AS-PMSG)の牛血中での消長とAS-PMSGからさらにガラクトースを除去したAG-PMSGの肝臓における吸着作用について検討した。牛血中AS-PMSGの半減期は82秒で天然型PMSGの7.1日と比較して著しく短縮された。しかし、尿中への排泄はほとんど認められなかった。天然型PMSGは肝細胞にほとんど吸着されなかったが、AS-PMSGの吸着は飛躍的に増加した。このことから、AS-PMSGは牛に投与すると主として肝臓で捕捉されると考えられた。AG-PMSGもAS-PMSGと同様に肝臓に吸着されたが、両者の競合実験からAG-PMSGの肝臓への吸着は特異性が低いことが明らかとなった。AS-PMSGの肝細胞への結合はKd値9.9×10^10Mで肝臓1g当たりの結合蛋白質量は68/10^15molであった。
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カテゴリ |
馬
繁殖性改善
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