課題名 |
フリーストール牛舎における乳牛群の行動の解析と制御(137) |
課題番号 |
1997001014 |
研究機関名 |
畜産試験場(畜試)
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研究分担 |
飼養環境・システム研
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研究期間 |
継H07~H09 |
年度 |
1997 |
摘要 |
酪農におけるフリーストール牛舎の普及にともない、より一層の乳牛の群管理技術の向上が求められていることから、牛群の社会関係の解析を行い群内の社会的ストレスを低減する群管理技術の開発を目的とした。乳牛を放飼したパドックを見下ろすことができる給水塔から斜め下方向に経時的に乳牛群の撮影を行った。次に各個体の地上座標を推定し、移動距離、個体間距離を算出し、実験日、撮影時刻、個体を要因とする三元配置の分散分析を行った。移動距離は撮影時刻について開始後40分は移動距離が長く、その後短くなり、2時間頃に再度移動距離が長くなる傾向がみられた。また移動距離の個体差は明らかであった。個体間距離については日間の変動に一定の傾向は見出せなかったが、撮影時刻に関し、始めに長く、その後一定傾向を示し、最後に短くなる傾向を示した。また個体の組み合わせについて、すべての他の個体との距離を長く保つ傾向を見せるもの、また多くの個体と距離を短く保つ傾向を見せるものが見られた。これらの個体間距離はそれぞれの個体の牛群内ステイタス等によって決定されていると考えられ、群内社会関係を示す指標として有用と思われる。
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カテゴリ |
環境負荷低減
管理技術
乳牛
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