天然生産物からの有用色素の抽出と精製(112)

課題名 天然生産物からの有用色素の抽出と精製(112)
課題番号 1997003565
研究機関名 蚕糸・昆虫農業技術研究所(蚕糸昆虫研)
研究分担 機能開発・プロセス研
研究期間 継H07~H11
年度 1997
摘要 限性品種「黄白」雌繭の黄色を濃く残す精練方法について検討した。(1)タンパク質の塩析作用、染料分子の聚合作用のある中性塩(硫酸ナトリウム)をアルカリ精練浴中に添加した場合、硫酸ナトリウム濃度が0.1%以上になると、練り糸はしまった腰のある風合いになる。そして濃度の増加とともに練減率は低下し、練減率の差として現れる以上に黄色は濃く残るような傾向が認められた。しかし黄味の程度を表す着色指数b*の値は15前後と低く、黄繭糸の色を残す方法としては不十分であった。(2)各種タンパク分解酵素剤を用いて酵素精練方法について検討した結果、当然のことであるが、練減率が低いと黄色も濃く残ったが、練減率20~22%のとき、b*値が20を超える酵素が2種類見つかった(アルカリ性プロテアーゼに属する細菌由来タンパク分解酵素のセリアーゼコンクとビオプラーゼAL15、ともにナガセ生化学)。なお、酵素精練を行う際、練り糸に黄色を濃く残すには非イオン活性剤を用いるよりも、陰イオン活性剤を使用した方が効果的であることが認められた。
カテゴリ せり 品種

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