課題名 | 全齢人工飼料育による養蚕・製糸一貫生産システムの開発ーカイコの行動特性の評価法の確立と自動飼育に適した品種の選定ー(146) |
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課題番号 | 1997003600 |
研究機関名 |
蚕糸・昆虫農業技術研究所(蚕糸昆虫研) |
研究分担 |
生産技術・蚕育チーム |
研究期間 | 継H08~H10 |
年度 | 1997 |
摘要 | カイコの行動のうち、実用上問題となる分散性についてその評価法を検討した。日510号、日604号、中149号、大造を材料として、25℃、暗条件で蟻蚕の散らばる様子を5分おきにカメラで撮影した。各個体の座標を集計し、ランダムな拡散過程への適合性を調べた結果、変位の分散は時間に比例すること、各時点での個体の分布状態は正規分布に合致することがわかり、蟻蚕の動きはランダムな拡散過程に従うと結論できた。そこで、4品種の拡散係数を算出し、分散分析したところ、品種間で有意差が認められ、同一品種内の世代間、蛾区間には有意差が認められなかった。従って、拡散係数は品種固有の分散性を表す指標として有効と考えられた。 |
カテゴリ | 育種 カイコ 効率的生産技術 評価法 品種 |