課題名 | バチルス菌の産生する殺虫性毒素の特異性評価法(174) |
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課題番号 | 1997003626 |
研究機関名 |
蚕糸・昆虫農業技術研究所(蚕糸昆虫研) |
研究分担 |
生産技術・虫害研 |
研究期間 | 継H08~H11 |
年度 | 1997 |
摘要 | カイコの中腸組織から調製した解離細胞を用いて、バチルス菌Bacillus thuringiensisの作る殺虫性毒素蛋白質の毒素活性のin vitro定量法の確立を行った。トリプシンで活性化した毒素を中腸解離細胞液に投与したところ、毒素の濃度の上昇と共に、円筒細胞の膨潤率も上がった。この毒素活性は抗毒素血清で中和可能であった。次に、活性化毒素の濃度と投与後の時間が中腸解離細胞のATP量に及ぼす影響を調査したところ、毒素濃度の増加に伴いATP量の減少が認められた。毒素濃度が100μg/mlの区で毒素投与1時間後にATP量は対照区の約1/2となり、その後細胞液を4℃に移し1日置いた場合、ATP量は約1/6に減少した。今後、測定の時期を検討することで、ATP量に基づいた毒素活性の迅速な定量が可能と思われる。 |
カテゴリ | カイコ 害虫 桑 効率的生産技術 評価法 |