課題名 |
全齢人工飼料育による養蚕・製糸一貫生産システムの開発-生繭製糸技術の開発と生繰り生糸の特性解明-(181) |
課題番号 |
1997003635 |
研究機関名 |
蚕糸・昆虫農業技術研究所(蚕糸昆虫研)
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研究分担 |
生産技術・製糸チーム
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研究期間 |
継H08~H10 |
年度 |
1997 |
摘要 |
全齢人工飼料育繭と普通蚕繭の生及び乾繭層のセリシン溶解特性について検討した結果、溶解性は水温が80℃までは普通蚕生繭、全齢人工飼料育生繭、全齢人工飼料育乾繭、普通蚕乾繭の順となったが、水温が90℃になると全齢人工飼料育生繭の繭層セリシンは急速に溶解することが認められた。また、普通蚕繭では、生繭の方が乾繭に比べ約1.6倍の溶解性を示したが、全齢人工飼料育繭の生繭と乾繭の溶解性の差は少なかった。次に、煮繭時間が繰糸成績に及ぼす影響について検討した結果、普通蚕繭は煮繭時間が長くなるに従い解じょ率は高くなるが、緒糸量は増し糸故障も増加する傾向が認められた。全齢人工飼料育繭については煮繭時間が長くなるに伴い解じょ率は高くなるが、緒糸量と糸故障の変化は少なかった。また、全齢人工飼料育繭は普通蚕繭に比べて生糸量歩合は低い傾向を示し、糸故障の発生についても少ない傾向が認められた。
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カテゴリ |
カイコ
効率的生産技術
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