課題名 |
マガキ地方品種間の特性比較(67) |
課題番号 |
1997005606 |
研究機関名 |
南西海区水産研究所(南西水研)
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研究分担 |
資源増殖・介増殖研
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研究期間 |
完H04~H08 |
年度 |
1997 |
摘要 |
宮城、広島、有明、五島各地方集団マガキの比較養成;天然集団およびそれらの次世代(F1)とも全重量の増加速度は宮城産が最も優れ、有明産と五島産は緩慢であった。天然集団での斃死率は有明産が最も低く、五島産が最も高かった。F1ではポケットカゴ養成およびコレクター養成での斃死率は五島産が最も高く、有明産は悪条件下で他産地より低い斃死率を示した。バイオマス比(全容積に対する麻酔後の容積の比率)は、有明産の天然集団で他産地が低い値を示した秋にも高い値を保持したが、F1では他産地同様秋に低下した。有明産のF1稚貝は他産地のものに較べ殻高殻幅比が高く推移した。有明産および広島産を用いた枝分かれ交配;幼生期の殻長の遺伝率では用いた卵の質や飼育環境のかたよりなどの共通環境要因が強く影響していると思われた。広島産において父親成分からの遺伝率は受精翌年の10月の全重量で0.06~0.43であり、主要な斃死時期にあたる受精翌年の5~10月の生残率で0.77であった。また、有明産においても受精翌年10月の斃死率は交配組間で大きな差があり、マガキの出荷初期までの生残率は高い選抜効果を期待できると考えられた。幼生期の成長・生残と付着期以降のそれらとは相関が低く、これにより成貝期の成長・生残を予測するのは困難であると考えられた。
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カテゴリ |
遺伝資源
出荷調整
品種
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