課題名 | 貝類好適形質の遺伝的変異性の細胞生物学的研究(17) |
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課題番号 | 1997005855 |
研究機関名 |
養殖研究所(養殖研) |
研究分担 |
遺伝育種・遺伝研 |
研究期間 | 完H06~H08 |
年度 | 1997 |
摘要 | 8年度はアコヤガイ稜柱層白色個体を材料とし、外套膜上皮細胞と貝殻の組織学的観察を行った。白色貝上皮細胞の透過型電顕による観察では、7年度観察した光顕観察で黒ないし褐色顆粒の認めた部位に、大小様々の顆粒が認められ、細胞内の輸送経路か色素の代謝に何らかの機能欠損があるものと推定された。さらに、貝殻の薄切標本の観察結果により、白色個体には褐色の色素が欠落していることがわかった。従って、白色個体はポルフィリン代謝異常個体であると考えられる。本課題では、二枚貝ヒオウギガイ、アコヤガイの貝殻色変異個体の遺伝特性を交配実験および貝殻や外套膜の細胞学的観察から解明し、変異個体を用いた育種の基礎情報を得ることができた。 |
カテゴリ | 育種 遺伝資源 おうぎ 品種 輸送 |