課題名 |
イチゴに発生するアブラムシ伝搬性ウイルスの同定と簡易診断法の開発(264) |
課題番号 |
1998002323 |
研究機関名 |
北海道農業試験場(北海道農試)
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研究分担 |
生産環境・ウイ病研
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研究期間 |
継H08~H11 |
年度 |
1998 |
摘要 |
イチゴに発生するアブラムシ伝搬性のイチゴモットルウイルス(SMoV)の性状解明と血清診断法を開発する目的で、アブラムシによる半永続的伝搬で発病した野生イチゴを接種源にして汁液接種したツルナを用いてウイルスの純化を試みた。ツルナの接種葉を0.1Mのホウ酸緩衝液(pH8.0)で磨砕し、四塩化炭素処理、5%ポリエチレングリコール処理、超遠心分離、ショ糖密度勾配遠心分離によって、径約35nmの球形ウイルス粒子を多量に含む試料が得られたが、宿主植物成分と思われる夾雑物も同時に検出され、純化の程度は不完全であった。また、未同定のひも状ウイルスがツルナ接種株の純化材料にコンタミネーシヨンし、純化を阻害した。このウイルスはイチゴに潜在的に感染しているウイルスである可能性も高いので、37種類の植物に汁液接種して宿主範囲を検討した。イチゴへの病原性については不明であったが、数種植物に全身感染した。
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カテゴリ |
いちご
害虫
簡易診断
寒地
つるな
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