課題名 |
リンゴの病原ウイロイド及びウイルスの遺伝子構造・機能の解析(189) |
課題番号 |
1998001409 |
研究機関名 |
果樹試験場(果樹試)
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研究分担 |
リンゴ・病害研
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研究期間 |
継H07~H12 |
年度 |
1998 |
摘要 |
これまで遺伝子構造が不明であったリンゴゆず果病の病原、リンゴゆず果ウイロイド(AFCVd)の塩基配列を決定した。その結果、本ウイロイド(分離株P-196)は371塩基よりなる環状分子で、他のウイロイド同様、分子全体としては棒状構造をとり、中央部にはリンゴさび果ウイロイド(ASSVd)グループに属するウイロイドに特有のコア配列を有していた。既知ウイロイドとの類縁関係を解析したところ、同じASSVdグループに属するAustralian grapevine viroid(AGVd)と最も高い塩基配列相同性(約85%)を示し、54個の塩基で置換(48)、挿入(4)、欠失(2)を生じていた。さらにAFCVdの他の3分離株(PK-10、PK-11、PK-48)の塩基配列を決定したところ、P-196とは最も変異の多いものでも約96%と高い塩基配列相同性があったのに対し、AGVdとの相同性は全て約85%であった。AFCVdとAGVdの異同については、今後、さらに検討が必要であるが、現段階では別種としたい。
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カテゴリ |
病害虫
害虫
サビ果
防除
りんご
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