課題名 |
省エネルギー型養液栽培法の確立に関する研究(40) |
課題番号 |
1998004155 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター(国研センタ)
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研究分担 |
沖縄・作物栽培研
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研究期間 |
完H07~H09 |
年度 |
1998 |
摘要 |
平成6年度に電気を用いない、毛細管現象を利用した簡易な養液栽培装置を開発した。本装置を用いて各野菜が栽培可能であるかどうか調べるため、果菜類としてトマト、メロン、葉菜類として小松菜、チンゲンサイ、葉大根、根菜類としてカブ、サツマイモを栽培した。果菜類と葉菜類の収量は土耕栽培に比べて遜色なかった。養液の濃度を変えて栽培した場合、生長速度にはあまり変化はみられなかったが、収量、果実のサイズ、糖度などに影響を与えた。夏期栽培の場合には高濃度の養液では尻腐れ症などの生理障害が発生した。よって、各種作物において作期ごとに最適養液濃度の検討が必要であると思われた。本装置の培地に用いたポリビニールアルコール(PVA)のチップは水分を含むと圧力がかかるため、サツマイモも根が正常に肥大した。PVAチップの他に、粒状綿と化繊球を培地として使用した結果、化繊球では生長の遅延がみられ不適であったが、小松菜では粒状綿とPVAチップは大差が無かった。本装置で栽培した作物は養分の供給不足などで枯死することはなく、電気を用いない省エネルギー型の養液栽培は可能であると結論した。
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カテゴリ |
かぶ
栽培技術
省エネ・低コスト化
生理障害
チンゲンサイ
トマト
メロン
養液栽培
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