課題名 | 導入天敵の侵入害虫制御と土着天敵への影響評価(79) |
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課題番号 | 1998000704 |
研究機関名 |
農業環境技術研究所(農環研) |
研究分担 |
環境生物・天敵生物研 |
研究期間 | 継H08~H10 |
年度 | 1998 |
摘要 | 導入天敵チュウゴクオナガコバチによるクリタマバチ制御過程の解明と、土着天敵クリマモリオナガコバチに対する影響評価を目的とする。定期的にクリの新梢又はクリタマバチのゴールを採集後解剖し、クリタマバチ及び寄生蜂の卵、幼虫の生存、寄生状況を調べた。クリタマバチ幼虫の卵・幼虫期の生存率は約25%で、そのうちオナガコバチ属による死亡は約50%と考えられた。8月始めまでのオナガコバチ属幼虫の死亡率は低く、また過寄生の頻度は極めて低かった。8年度に開発したDNAマーカーを用いてオナガコバチ属の雌成虫を対象としてDNA多型解析を行った。核DNAのITS-2領域及びmtDNAのCOI領域のDNA多型から、クリマモリオナガコバチの後期羽化型の雌とチュウゴクオナガコバチの雄の間で交雑が起こっている可能性が示唆された。 |
カテゴリ | 害虫 くり DNAマーカー 土着天敵 |