農耕地から放出されるメタンと亜酸化窒素の発生制御技術に関する研究(156)

課題名 農耕地から放出されるメタンと亜酸化窒素の発生制御技術に関する研究(156)
課題番号 1998000782
研究機関名 農業環境技術研究所(農環研)
研究分担 環境管理・影響調査研(国際セ野菜茶試)
研究期間 完H07~H09
年度 1998
摘要 水田からのメタン発生を有機物管理により抑制することを目的として、タイで調査を実施し、前作の水稲残渣とともに非耕作期間中に生育した雑草のバイオマスが、翌年の水稲耕作期間中のメタン発生に重要であることがわかった。また、品種選抜による抑制技術の検討のため、農環研のライシメータ水田圃場で測定した日本の2品種の水稲からの全メタン発生量は、統計的に有意差がなかった。一方、水稲体経由のメタン輸送機構を解明するために水耕栽培による室内実験を行い、水稲地下部の温度が水稲体のメタン輸送に大きく影響すること、土壌表層中の気相が水稲の茎の基部付近(土壌表面下にある)から水稲の通気組織に侵入して大気中へ放出される可能性が示された。アジアでの農耕地からの亜酸化窒素の発生量を測定することを目的に、タイと中国で調査を実施した。タイの畑地からの亜酸化窒素の雨期における発生パターンおよび施肥窒素量に対する亜酸化窒素発生量の割合(0.08~0.48%)は、温帯地域の日本と同様であった。中国の3地域における水稲栽培期間中の水田からのメタンと亜酸化窒素のフラックス測定の結果、両者の発生量は、日本と同様に、負の相関を示し「トレードオフ」の関係にあることがわかった。
カテゴリ 病害虫 雑草 水田 水稲 水耕栽培 施肥 品種 輸送

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