課題名 |
成熟卵の排卵障害に関する病理学的発生機構の解明(199) |
課題番号 |
1998003830 |
研究機関名 |
家畜衛生試験場(家衛試)
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研究分担 |
病態・非感染病研保健衛生研(上席)
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研究期間 |
継H07~H12 |
年度 |
1998 |
摘要 |
と場から卵胞の直径が25mm以上の嚢腫卵胞を有する卵巣を採取し、卵胞を単離した後、卵子を回収をした。卵胞の大きさを直径17mm以下の発育期、18-24mmの嚢腫化途上期、直径が25mmを越えた嚢腫化期、嚢腫卵胞が30mm以上になった最大期及び退行期に分類し、嚢腫の推移と卵子の形態的変化との関連を検討した。卵子は発育期から最大期までの卵胞からは83-95%の割合で卵子が回収されたが、退行期では、卵子の回収率は極めて低かった。卵子回収ができた卵胞のほとんどは、卵胞上皮細胞が数層よりなる発育期から最大期までの卵胞であった。一方、卵子の回収率が低かった卵胞は、最大期以降の嚢腫卵胞と退行卵胞であり、黄体組織を形成した卵胞からは、卵子は全く回収できなかった。これらの成績は、嚢腫卵胞内に卵子が認められ、卵胞上皮細胞が密に配列している嚢腫化時までは、卵子が生存している可能性があった。このことは、嚢腫卵胞からの卵子も、時期によっては受精卵移植などに使用可能であると考えられた。
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カテゴリ |
病害虫
受精卵移植
繁殖性改善
防除
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