課題名 | 昆虫媒介微生物の探索と特性評価(88) |
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課題番号 | 1998003568 |
研究機関名 |
蚕糸・昆虫農業技術研究所(蚕糸昆虫研) |
研究分担 |
生体情報・共生媒介研(上席) |
研究期間 | 継H05~H11 |
年度 | 1998 |
摘要 | 8年度において氷核活性を有するエルビニア属細菌がカイコ腸内で増殖し、虫体の過冷却点を上昇させることが分かったので、9年度は氷核活性細菌を利用した害虫防除の可能性について検討した。クワの重要害虫であるクワノメイガに氷核活性細菌エルビニアTM2株を食下させると、虫体の過冷却点が無処理区では-10度であるのに対し、-3.6度にまで上昇した。さらに、これら昆虫を-6度に18時間接触させたところ、無処理区の昆虫はほとんど生存しているのに対し、処理区では80%の昆虫が凍結死した。一方、8年度に発見したエチレン産生能をもつシュウドモナス属細菌について検討し、その遺伝子がプラスミド上にあり、かつ伝達能を有することを初めて明らかにした。 |
カテゴリ | 病害虫 うど カイコ 害虫 なす 防除 |