東アジア地域における陸水魚類生態系に与える酸性雨影響評価技術の開発と応用(95)

課題名 東アジア地域における陸水魚類生態系に与える酸性雨影響評価技術の開発と応用(95)
課題番号 1998005922
研究機関名 養殖研究所(養殖研)
研究分担 日光・育種研繁殖研
研究期間 継H08~H10
年度 1998
摘要 酸性降下物により河川環境が酸性化した場合を想定し、ヒメマス雌の性行動に及ぼす酸性水の影響を水槽内での行動観察により検討した。雌の一連の性行動パターンの一つである産卵床掘り起こし行動(digging)の頻度は、環境水pHが6.4以下に下がると有意に低下し、pH6.0以下ではほとんど0になった。また、中性環境で頻繁にdigging中にpHを6.4~5.8に低下させると、digging頻度が0になり、中にはpHを中性に戻してもdiggingが復活しない個体もみられた。これらのことは、降雨などにより、河川が一時的にでもごく弱い酸性環境になったときにヒメマスの性行動が停止することがあり、繁殖に重大な影響が及ぼされる危険性を示唆している。
カテゴリ 環境制御 繁殖性改善 評価法

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