植物の環境ストレス耐性におけるプロトンの輸送と代謝の役割の解明(207)

課題名 植物の環境ストレス耐性におけるプロトンの輸送と代謝の役割の解明(207)
課題番号 1999000579
研究機関名 農業生物資源研究所(生物研)
研究分担 生理機能・ストレス研
研究期間 継H09~H12
年度 1999
摘要 Arum属の植物は開花期にサルチル酸を生成し、これを引き金にして発熱反応を誘起し、昆虫誘因物質を揮散して昆虫を引き寄せ受粉に利用する。発熱反応はシアン耐性呼吸を伴い、従来この呼吸について知られている数少ない生理機能の一つである。サルチル酸は過敏感反応等の病害抵抗性に関与するシグナル物質としても知られている。その作用機構を明らかにする目的でニチニチソウ細胞にサルチル酸を与えたところ、細胞質の酸性化と共にでんぷん粒の急速な消失が観察された。これは細胞質酸性化によってシアン耐性呼吸が活性化され、グルコース分解に対するenergy charge によるフィードバック調節が解除された結果と理解され、発熱反応のメカニズムであると考えられる。
カテゴリ 受粉 病害抵抗性 輸送

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