ダイズシストセンチュウ産卵条件の解明(287)

課題名 ダイズシストセンチュウ産卵条件の解明(287)
課題番号 1999002521
研究機関名 北海道農業試験場(北海道農試)
研究分担 生産環境・線虫研
研究期間 完H07~H10
年度 1999
摘要 ダイズ・アズキなどマメ科作物の重要線虫であるダイズシストセンチュウの生態的防除確立に資するために、生態的に不明な2世代目以降の感染源や加害程度を産卵に及ぼす生物的・物理的諸条件から解明しようとした。まず、圃場における新生シスト内の卵数と卵のう内卵数、空卵率の推移を調査し、夏期に多数産下される卵のう内卵からの幼虫が2世代目以降の主たる感染源であることを明らかにした。また、卵のう内産卵数の品種間差異に関して、夏期では雌成虫まで発育できた品種にはどれも卵のう内産卵が可能であり卵数に大きな差はなく、秋期ではどの品種でも卵のう内産卵が抑制され、これには温度が最も影響しているものと考えられた。まだ、土壌温度(19~28℃)の試験から、卵のう内卵数は地温が高いほど多く、シスト内卵数は地温が低いほど多く、1個体の総産卵数に対する卵のう内卵数の割合は土壌温度が高いほど大きいことを明らかにした。さらに、根端を培基とした無菌培養系試験から、産卵開始までと一世代完了までの発育零点とそれぞれの有効積算温度を求めた。また、卵のう内産卵数は雌成虫に到達した後の培養温度が高く維持されるほど多くなり、雌成虫到達後の温度が下がれば十分な温量があっても卵のう内産卵が起こり難くいことを明らかにした。このことは、圃場において認められた9月以降の卵のう内卵数の急激な減少をよく説明していた。
カテゴリ 病害虫 あずき 害虫 寒地 大豆 品種 防除

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