課題名 | ブドウ葉におけるローディングに関与するH+ATPaseの遺伝子単離と発現の解析 |
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課題番号 | 1999001485 |
研究機関名 |
果樹試験場(果樹試) |
研究分担 |
カキブドウ・栽培生理研 |
研究期間 | 単H10~H10 |
年度 | 1999 |
摘要 | ブドウの葉において光合成産物のローディング機能に関与しているH+ATPaseとスクロース輸送担体遺伝子の単離を行い、着果条件と発現の関連を明らかにすることを目的とした。H+ATPase遺伝子については葉での発現量が少なく、検出できなかった。スクロース輸送担体遺伝子については、果房を全て取り除いた摘果樹ではベレゾーン前の発現量が多かったのに対し、ベレゾーン後では着果状態に影響されないことが明らかにされた。これはベレゾーン前では果実以外のシンクである新梢や細根などの組織の生育が盛んであり、これらの器官へ光合成産物が多く転流したと考えられた。これらの成果は今後、果実と他の器官のシンクの強さの調節による高品質果実生産のための樹体機能制御の知見として利用できる。今後、H+ATPaseの高感度検出法を確立する必要がある。 |
カテゴリ | ぶどう 輸送 |