課題名 |
農牧輪換に伴う土壌有機物の消長とシステムの持続性の解明 |
課題番号 |
1999004567 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター(国研センタ)
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研究分担 |
(環境研)〔阿江教治;大谷卓〕
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研究期間 |
単H10~H10 |
年度 |
1999 |
摘要 |
ブラジル熱帯湿潤地域の放牧地では肥料の投入量が著しく少なく,生産力維持のため適切な土壌管理技術を確立する必要がある。まず,問題点を抽出するため,ダイズ,トウモロコシ,ブラキエリア(牧草)を用いて三要素試験を行った。その結果,乾物生産にリン酸の欠乏がまず挙げられたが,イネ科ブラキエリア=ブリザンタはリン酸の施肥だけで完全区の約80%物乾物重が確保できた。この結果は窒素の供給が認められることを示し,その供給源が窒素固定よるのか,あるいは水,あるいは下層土壌から由来するのか,今後の課題となる。様々な土壌を用いて,リン酸の肥沃度とブラキエリアあるいはソルガムの乾物重との関係を調べた結果,ブラキエリアはソルガムと比較して,クエン酸抽出リン酸あるいはブレイ2法との相関が高かった。すなわち,ソルガムと比べて,ブラキエリアは鉄やアルミニウムと結合したリン酸を利用できる能力のあることを示している。
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カテゴリ |
肥料
施肥
ソルガム
大豆
とうもろこし
土壌管理技術
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