課題名 | コナガの高温耐性(61) |
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課題番号 | 1999000753 |
研究機関名 |
農業環境技術研究所(農環研) |
研究分担 |
環境生物・昆虫行動研 |
研究期間 | 完H09~H10 |
年度 | 1999 |
摘要 | 熱帯低地(特にタイ中部平原)のコナガ個体群が高温に対して高い適応性を獲得しているかを確認するため、日本、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシアの計9地域個体群を用いて、成虫の生存・繁殖スケジュールと幼虫発育に関する温度反応を15~35゜C条件で比較した。成虫期、幼虫期のいずれの形質に関しても、温帯と熱帯個体群を明瞭に区別するものは確認されなかった。いずれの地域個体群も、産卵数は高温ほど減少したが、35゜Cでも少量の産卵が可能だった。孵化率と幼虫生存率は15~30゜Cでは同程度の高い値を維持できたが、32.5゜C以上で急激な低下が見られた。タイ中部平原でコナガが周年にわたり高密度で発生している主な要因は、大規模な潅漑施設の普及によってアブラナ科野菜の周年大量栽培が可能になったためと考えられる。 |
カテゴリ | あぶらな 高温耐性 繁殖性改善 |