課題名 |
底魚類幼稚魚の餌料環境からみた干潟域の底質改善効果(33) |
課題番号 |
1999005987 |
研究機関名 |
西海区水産研究所(西海水研)
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研究分担 |
水産業研究・沿岸資源研資源培養研
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研究期間 |
完H08~H10 |
年度 |
1999 |
摘要 |
有明海湾奥の干潟域では、客土による貝類増殖場造成が行われている。このような底質改善海域では、底魚類幼稚魚の餌料生物となる小型甲殻類が多く採集されており、底魚類幼稚魚にとって好適な生息場となっていると推定される。これを検証することが本研究の目的である。有明海湾奥の重要種であるコウライアカシタビラメ0歳魚の分布について検討した結果、本種は成長に伴い、底質改善海域に分布域を拡大することが明らかとなった。また、底質改善海域で採集された0歳魚の消化管内には未消化物が認められ、摂食の場所として利用していることが推定された。しかし、底質改善海域と対照海域ではアミ類、ヨコエビ類の分布密度に定量的な差は認めらなかった。潮時に対応して底生性カイアシ類の分布密度は変化することから、潮汐に伴うこれら小型甲殻類の分布移動についてさらに知見を集積する必要がある。
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カテゴリ |
亜熱帯
くり
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