課題名 | オオムギ属植物の系統発生学的研究(30) |
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課題番号 | 29 |
研究機関名 |
農業生物資源研究所 |
研究分担 |
遺資二・遺資管理科 |
研究期間 | 継10~14 |
年度 | 2000 |
摘要 | Hordeum属植物の系統分類を目的に、条性遺伝子vrs1と密に連鎖する分子マーカーcMWG699に相同なDNAを、PCR法で二倍性の分類群からクローニングし、その塩基配列を決定した。Psathyrostachys stoloniformisを外群として用いて、最大節約系統樹を作成した。その結果、H-ゲノムとXa-ゲノムは明瞭な単系統群を構成し、I-ゲノムとXu-ゲノムは別の明瞭な単系統群を構成した。このことはHordeum属がまず二つの系統群に分岐した事を示しており、従来の穂の形態による分類と良く一致する。系統群内を見ると、H-ゲノムとXa-ゲノムの分岐は十分でなく、両ゲノムの分化の程度は比較的低いと考えられる。 |
カテゴリ | 大麦 |