精子形成調節機構の解明(43)

課題名 精子形成調節機構の解明(43)
課題番号 41
研究機関名 農業生物資源研究所
研究分担 遺資二・動物保存研
研究期間 完7~11
年度 2000
摘要 精子形成調節機構を解明する目的で、減数分裂途中で精子形成が停止するために無精子症を発症する突然変異ラットを用い、減数分裂時に特異的に発現する原因遺伝子について解析を行った。原因遺伝子の解明の一環としてDNAマイクロサテライトマーカーを用いた連鎖解析を行い、突然変異を起こした遺伝子の遺伝子座はラットの第12染色体上に位置することを明らかにした。精子形成は生殖細胞とそれを支持する体細胞の連携で行われる。このラットの精子形成異常がこのどちらの細胞の機能の異常によるものかを明らかにするために、精祖細胞移植試験を行った。その結果、この原因遺伝子が生殖細胞に特異的に発現している可能性が示唆された。このラットの精子形成におけるアポトーシスの発現状況から、原因遺伝子は厚糸期精母細胞で発現し、その結果生殖細胞は減数分裂を停止するが、一部の生殖細胞は減数分裂を完了、その直後にアポトーシスを誘導して消失するものと示唆された。こうした解析結果は、この突然変異遺伝子が精子形成の特に減数分裂に重要な役割を持つことを示唆しており、この遺伝子の機能の解明が雄の減数分裂調節機構を理解する上で有用であることを示している。
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