近畿中国地域地図情報のデータベース化と地形特性の把握 -微地形に基づく環境資源データの評価-(5)

課題名 近畿中国地域地図情報のデータベース化と地形特性の把握 -微地形に基づく環境資源データの評価-(5)
課題番号 2
研究機関名 中国農業試験場
研究分担 企連・研技情報科
研究期間 完9~11
年度 2000
摘要 岡山県加茂川町を対象として、中山間地域固有の農業にかかわる資源情報等を地理情報システム(GIS)により、デジタルマップとしてデータベース化を図った。基盤となる地図として国土地理院の「数値地図25000(地図画像)」を使用し、幅員1.5m以上の道路網、水系、等高線のデータを作成するとともに、微地形を再現できる10m細密メッシュの標高データおよび傾斜度、傾斜方位のデータを作成した。この過程で問題となった、地図画像から等高線のベクトルデータを作成する作業を効率化するため、ラスター処理とベクトル処理を組み合わせた地図画像処理プログラムを開発した。さらに1/2500国土基本図に基づき、町全域の土地利用図、農業振興地域整備計画書から、農業生産基盤の整備状況・整備計画図等をデータ化した。この他に現地調査データとして、気象資源研究室の気温観測データ、土壌管理研究室の水質調査データをGIS上で統合した。GISの微地形データの利活用例として、中山間地域等への直接支払制度導入の中で取り上げられている農地の傾斜度に着目し、集落ごとの傾斜別土地利用面積の推定を試みるとともに、野菜生産の主力である円城、上田西地区の約2300筆の傾斜度、傾斜方位等を算出し、畑基準による圃場の傾斜分級図を作成した。これらの情報を現地関係機関に提示した結果、地域の農地の現況把握と評価に有効であることが実証できた。
カテゴリ 画像処理 中山間地域 データベース

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