農業生産技術体系の多基準評価手法の開発(21)

課題名 農業生産技術体系の多基準評価手法の開発(21)
課題番号 17
研究機関名 中国農業試験場
研究分担 総合研究・総研1
研究期間 完8~10~11
年度 2000
摘要 新たな農業技術体系を総合的に評価するには、収益性や作業性といった複数の評価基準が必要である。しかし、複数の評価基準が互いに競合する関係にあったり、評価に必要な確実性の高いデータが得られない場合も多い。そこで、新技術体系を有効に評価する手法を、多基準分析等を用いて開発した。開発した手法では、それぞれの評価基準は加法的に総価値(総得点)に反映される仕組みで、農家の意向はウェイトと価値関数によってモデル化できる。また、技術体系を事前評価することに伴うデータの不精密性や様々な不確実性に対処するため幅をもった区間として表現する方法を用いた。この手法をダイコン作における省力化技術体系の事前評価に適用した。まず、どのような省力化技術体系が組み立てられるかを、分析対象地域である岡山県蒜山地域の現状を考えながら戦略生成表を用いて検討した。その結果、慣行体系と比較すべき省力化体系として、自走式収穫機を導入する省力化Aと播種および収穫作業を委託する省力化Bを組み立てた。そして、これらの体系について、評価・分析を行った結果、現状では慣行に代わって省力化技術体系が選考されるとはいえないが、どの程度の技術的改善(1粒播種の際の発芽穴数割合、機械収穫時の秀品率の向上)ができれば、省力化体系の方が選考されるようになるかが明らかにできた。
カテゴリ 収穫機 省力化 だいこん 中山間地域 播種 汎用機 評価基準

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