課題名 |
ネグサレセンチュウ類の種間・種内における生化学的特性の解明(304) |
課題番号 |
289 |
研究機関名 |
北海道農業試験場
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研究分担 |
生産環境・線虫研
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研究期間 |
完8~11 |
年度 |
2000 |
摘要 |
ネグサレセンチュウ類の迅速な同定法を確立するため、まず、各ネグサレセンチュウ種のアイソザイムパターン比較を行った。その結果、リンゴ酸脱水素酵素、ホソホイソメラーゼにおいて明瞭なシグナルが得られ、これらのアイソザイムパターンでネグサレセンチュウ類の識別が可能であった。しかし、この方法では同一種の線虫1万頭を必要とした。さらに高感度の同定法を開発するため、PCR法を用いた同定法を開発することとした。まず、リボゾームDNAのITS領域の塩基配列を比較し、それぞれの種に特異的な塩基配列からキタネグサレセンチュウ、ミナミネグサレセンチュウ、チャネグサレセンチュウ、ノコギリネグサレセンチュウ、クルミネグサレセンチュウの5種につき種特異的プライマーを作成し、各線虫1頭から特異的なバンドが検出できることを確認した。この方法により、2期幼虫から雌雄成虫まで全てのステージで1頭でも同定が可能となった。さらに、上記のネグサレセンチュウ種とモロコシネグサレセンチュウ、パイナップルネグサレセンチュウの計7種について特異的検出用プローブを開発し、リバースドットブロットハイブリダイセーション法を用いた同定法を確立した。この方法により、1回のハイブリダイゼーションで農業上重要と思われるネグサレセンチュウの同定が可能になった。
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カテゴリ |
害虫
寒地
パイナップル
りんご
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