カキ諸形質の遺伝様式の解明(30)

課題名 カキ諸形質の遺伝様式の解明(30)
課題番号 28
研究機関名 果樹試験場
研究分担 カキブドウ・育種研
研究期間 完60~4~(6)~11
年度 2000
摘要 果樹の量的形質に関する新しい統計遺伝学的手法を確立し、カキの果実成熟期、糖度および果実重については一定の選抜基準以上の遺伝子型を持つ子個体の出現率を高い精度で推定できた。果実成熟期は家系内分散が比較的小さく、子の家系平均値は平均親値とほとんど同じであるため、平均親値を高めることが育種上、重要であると考えられた。すなわち、早生品種を育成するには、両親ともに早生であることが有効であった。糖度は、家系内の分離が非常に大きい一方、家系による効果が小さいため、交配組み合わせの影響は比較的小さかった。高糖度の子個体を獲得することは比較的容易であった。果実重は近交の影響を大きく受けた。果樹はヘテロ性が高く、少数の優れた品種とその子孫同士を交雑することを繰り返すと、形質によっては近交弱勢を起こすため、幅広い母本集団を漸次形成する必要性が解明された。裂果性は裂果性のないものがホモ、あるものがヘテロであり、裂果性の無い子個体を獲得するには、できるだけ裂果性のない親同士を交雑する必要があることが明らかとなった。果肉硬度と果汁性は量的形質であり、平均親値を目安に交雑させることが有効であると考えられた。本研究で得られた成果を今後の育種に利用する。
カテゴリ 育種 遺伝資源 かき 台木 品種

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