課題名 |
リンゴのin vitro floweringに関わる要因解析(136) |
課題番号 |
123 |
研究機関名 |
果樹試験場
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研究分担 |
リンゴ・栽培生理研
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研究期間 |
完9~11 |
年度 |
2000 |
摘要 |
試験管内における花芽の形成について、これまでに成功しているタバコ、トレニアなどにおける手法を利用し、リンゴにおける花芽形成に関わる要因、特にシュートの生育について検討した。培養シュートの生育に及ぼす植物ホルモンの影響について、BAP濃度については、シュート数では0.3~10mg/lで多く、5~8本であった。シュート長では0.03~1.0mg/lで13~23mmであり、葉長は0.01~1.0mg/lで10~20mmであった。GA及びIBAの添加の明確な効果は見られなかった(台木品種CG80)。次ぎに、培養シュートの生育に及ぼす窒素成分の影響については、シュート数は、MS培地の1/2の濃度が最も多く、次いで、1、1/4倍の濃度の順であった。また、シュート長については、1~10mg/lの範囲では、低濃度ほど長く、シュート数は高濃度ほど多かった。さらに、サイトカイニンとしてBAPの他にTDZ、KT30を用いて、シュートの生育反応を調査したが、シュート長、シュート数ともに、BAPとほぼ同様な結果が得られ、花芽形成を検討するための培養条件として、窒素濃度はMS培地の1/2~1/4倍、サイトカイニンは3~10mg/lのBAP、TDZ、KT30が優れていると考えられた。得られた成果は、花芽形成及び花芽形成に関わる遺伝子解析の研究に利活用をはかる。
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カテゴリ |
台木
たばこ
トレニア
品種
りんご
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